2009.09.30 Wednesday
千葉ロッテ・西岡選手とマリーンズ応援団に関する問題に触れて
野球ファンの間ではしばらく話題の中心になっている千葉ロッテ応援団と西岡さん問題についてあれこれ。
コトの経緯の説明は時間の都合で省略。
詳細は「マリンブルーの風」さんの以下の記事などでどうぞ。
・試合中にMVPがフロント批判の横断幕を出し、西岡がそれを批判
・マリーンズ外野応援団が死んだ日
・死刑ゲーフラを上げた石田氏がブログを更新
要はMVPという組織、そしてロッテ応援団はある一線を越えたというわけですね。
僕は昔からよく言うんですが、選手とファンの関係は「お互い様」でなければならないと思うんです。
ファンは「プレーしてくれる選手のおかげ」と思い続け、選手は「応援してくれるファンのおかげ」と思い続ける。
お互いに感謝と尊敬をささげ続ける。
そんな関係を未来永劫続けなければ、その愛はニセモノだと思うんです。
そしてそれは、選手と球団、球団とファンの関係においても同じことが言えると思うのです。
(今回のケースでは「球団」を「フロント」と言い換えた方がわかりやすいかもしれません)
お家騒動に関しては一家言ある(あってどうする)タイガースファンから見ても、今年の千葉ロッテのフロントからは異臭が漂っていました。もちろん報道で見聞きする範囲でですが。
どこからどう壊れたとか、どちらが発端だとかは置いといて、お互いに感謝と尊敬の関係が崩れた今の千葉ロッテ周辺は本当に野球どころではない不幸な状態だといえます。
しかし西岡選手は忘れていませんでした。
ファンへの礼節を。
感謝と尊敬の気持ちを。
騒動の直接の発端となったヒーローインタビューでは声を震わせ苦言を呈しながらも、その下品なゲーフラを掲げたファンへの礼節は決して忘れていなかった。言葉を尽くし、感謝をささげ、それでも守るもののために苦言を呈した。
その思いに対して彼らは、翌日の試合で西岡選手中傷のゲーフラを掲げつつ応援をボイコットするという形で応えました。
愛は暴走し、行き場のない袋小路で自爆しました。
しかしそんな騒動の後も、西岡選手はファンへの感謝と尊敬の気持ちを忘れていません。その一点において彼は決してブレません。本当に素晴らしいことだと思います。
・生涯わすれられない感謝すべき日(西岡剛公式ブログより)
「オレたちの誇り、千葉マリーンズ」というフレーズは応援団が選手や球団に贈り続けたメッセージ。
いま西岡選手をはじめとする千葉ロッテの選手たちは必死の思いで「オレたちの誇り、千葉マリーンズ応援団」というメッセージを発し続けています。
それを受け止めるアンテナは残っているのか?
彼らのマリーンズへの愛は本物だったのか?
自己満足ではなかったのか?
言わしてもらおう。
傷ついたのは、あなたたちだけではない。
MVPという組織。そして応援団、さらにはフロントと選手たち。
そのすべてが試されています。
そして、そのすべてをみんなが見ています。
2009.09.29 Tuesday
クライマックスシリーズは弱者にやさしすぎる最左翼な制度
やらなければいけないことが多い日の前夜は、リストを作ってから寝ます。
やれ「○○さんにTEL」だの「ネーム5ページ分描く」だの。
いわゆるToDoリストってやつです。
で、朝起きるとまずそのリストに目を通します。
で、1時間ぐらいネットをうろうろしてボーッとしてから、必ずといっていいぐらい一番簡単そうなやつから手をつけます。
で、いまなぜブログを書いているかというと、そのリストに「ブログになんか書く」と書いてあったから。
これは簡単だ。
ほら、できた。
次は「請求書を書け」か。
めんどくさいなぁ。
sssssssssss
これだけでブログを終えようとしましたが、言いたいことありました。
僕が連載させていただいている「萌えろ!プロ野球」で実験的な試み、「ぼやき」をやってみました。
http://www.kosaidoakatsuki.jp/shuppan/yondoko/011/post-13.php
四コマのスタイルとしては別に目新しいものではありませんが、自分としてはちょっとした挑戦。
動機は「ジャイアンツ3連覇ってすごくね?すごくね?でも扱いあんまりじゃね?これってまずくね?」という素朴な疑問と苛立ちがあったから。
V逸の直後、落合監督は巨人原監督の胴上げに見向きもせず、ベンチ裏で15分に及ぶ全体ミーティングを行った。報道陣には笑みを浮かべながら「最初に取るもの(優勝)を取れなかった? そう。取れなかった。ただ、それだけ。これから本当の勝負が始まる。この(チーム)状態が3週間続くと思うか? 見くびるなよ」と言い切った。(ニッカンより)
勝者を讃えることなく、敵将からこういう発言が飛び出すペナントレースってなんなんでしょうか。
興ざめです。興ざめだけど、いたしかたない。
(そんな落合監督もCS導入反対論者です)
現行のプレーオフ制度に関しては、プロ野球ファンの誰もが「おかしい」という気持ちを持っているにも関わらずいつまでもボーッと続けているカンジに納得がいきません。
CSなんてあくまで暫定的・緊急避難的な制度であって、どこかで根本的に見直すべき制度のはず。
プレーオフ導入そのものは賛成ですが、現行のような弱者にやさしすぎる最左翼な制度はちがうと思います。
そして僕が今すべきことは「請求書を書く」ことだと思います。
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2009.09.22 Tuesday
ニュースJAPANをご覧いただいた皆様、ありがとうございました!
今日トイザラスへ行ったら、子ども連れの若いミニスカ姿のお母さんの顔が東出そっくりでした。カネシゲです。
昨日(正確には今日)放送されたフジテレビ「ニュースJAPAN」をご覧いただいた皆様、どうもありがとうございました。
実際のインタビューではいろいろとお話させていただいたのですが、放送時間の関係でオンエアされたのはほんの一言でした。
麻生さん、本当にお疲れ様でした。
少しゆっくり休んでいただいて、今度は「確かな野党」の立場からこの国をしっかり支えてください。よろしくお願いします。
今回テレビ用に描かせていただいた四コマ漫画のポイント、それは「似顔絵」です。
麻生さんは以前一度仕事で描いたことがあったのですが、鳩山さんは初めてでした。
それが思いのほか似たので、よかったなと思います。
しかし似顔絵って難しいですね。
自分では「めっちゃ似た!やったー!」と思っても、ある人が見れば「ぜんぜん似てねー」と言われたり・・・
人間の認知って面白いですね。
というわけでカネシゲ、野球漫画やパチンコ漫画だけでなく政治漫画も喜んで描きます。
出版関係の皆様、ご依頼いつでもお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします!
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2009.09.20 Sunday
【告知】「ニュースJAPAN」にカネシゲタカシが出演します
フジテレビ系で夜11時半から放送されております「ニュースJAPAN」という番組、みなさんご存知でしょうか。
そうですそうです、滝川クリステルさんがキャスターを務めておられる、あの報道番組です。
そこになんと漫画家として私カネシゲタカシが出演いたします!
いや、容疑者としてじゃないです。
被告でもないです!
「マンガで政治を斬る!」みたいなもう8回目をむかえる人気の企画。そこに出演させていただくことになりました。
斬れてるかどうかはわかりませんが、僕もVTRで出演して何かしゃべってると思います。
放送予定日は明日9月21日月曜日。
ただし都合によって22日あるいは23日に放送される可能性もありますので、そのあたりはご了承くださいませ!
【追 記】
21日は特番の関係でしょうか、放送がいつもの23時半からでなく、30分遅い深夜0時からのようです。
念のため!
2009.09.16 Wednesday
デジタル漫画原稿ならではの恩恵
今日は朝から「パチンコ必勝本DREAMS」で連載中の「パチンコ仁義Z」の原稿を丸一日。
朝、昨日から取り組みかけていたネームの残りを仕上げ、FAXで担当のS氏に送信。
返事を待たないウチに作画作業。
で、ヘトヘトになりながらさきほどタッチダウン(原稿完成)です。
5ページ程度の原稿なら、アシスタントさんを使いつつ丸1日で完成されられるのが我がテクノカットスタジオの強み。
これもデジタルでやってるがゆえの恩恵ですね。
(冒頭の画像を見ていただければわかるように、この漫画は写植まで打ちます)
担当さんの返事を待たずに作画に入れるのも、デジタルで修正が容易だからです。
これがアナログ原稿だとそうもいきません。
線1本消すだけでも、それなりの労力とタイムロスです。
で、完成したらすかさずメールで原稿送信。
それでおしまい。
コンビニの宅配便の集配時間を気にしながら原稿を仕上げていた時代が懐かしいですね。
仮に完成原稿に修正があっても、電話一本もらえれば「5分お待ちを」でサッと修正し、再送できますから。
思えば漫画の現場もずいぶん変わりました。
アシスタント3人分ぐらいの仕事はパソコン1台でまかなえる時代。
人員を割きながら昔ながらの方法で作成された100%アナログの原稿というのは、もはや随分贅沢な代物なのかもしれません。
明日は「おわらいおん」関連で幕張メッセへ行ってきます。
あー、疲れた。鳥谷打った。すごいな!
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2009.09.14 Monday
オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶
こういう本を買いました
「オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶」
寝る前に枕元で読み進めることにしましたが、昨夜は眠れなくなりました。興奮して。
たとえばイチローさんがブレイクした94年、そのシーズン序盤に行われたインタビューが再録されていたりするのですが…これがとんでもなく生意気で。
自信たっぷりなのはともかく、旧首脳陣批判と思える内容まで。
若干20歳そこらの兄ちゃんがこれを言っていたと思うと卒倒しそうになりますが、当時からイチローは誰も行ったことのない遥か先の世界を目指して走っていたんだなぁということがわかる、貴重な資料となっています。
あと印象深いのはオリックス・ファンなことで有名な「ガガガSP」のボーカル・コザック前田さんへのインタビュー。
とてもいい話なので、引用させていただきます。
あるとき逆転負けした試合後、球場から家へ原付バイクで帰るときに黒い車が僕の横で止まったんです。窓がスーッと開いたら、黒いサングラスをしたオジサンが座っていて。
どっか球場で会ったことのある人かなと思ったんですけど、「今日は残念」のひと言。
よく見たら仰木監督でひっくり返りそうになったことがありました。
もちろん仰木監督は僕のことは知らなくて、オリックスのファンクラブのカバンを背負っていたから、話かけてくれたんでしょう。
シーズンも終盤で、だいぶ体調も悪かったんでしょうけど、そうやってファンを大切にしてくれる。本当にすごい監督やな、と思いましたね。
…なんか、涙が出そうなエピソードですね。
これ読んで「あー、寝よ寝よ」なんて、なかなかなれません。胸が熱くなります。
もちろん95年のリーグ優勝・96年の日本一についてもガッツリと特集が。
震災で傷ついた神戸の街。ファンと選手が一体と化し、ある種異様な高揚感の中でつかんだ奇跡の優勝…
ほかにも大島さんと藤井さんの対談や、田口さんへのインタビューや。
僕もこれからガッツリ読み進める予定ですが、プロ野球ファンなら間違いなく買いでしょう。寝不足注意!
オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶 (B・B MOOK 628 スポーツシリーズ NO. 500)
ベースボール・マガジン社
2009.09.13 Sunday
ささいな日常もブログに書けばいいんだ
ブログを更新するという作業において、身構える習慣がずいぶん前からあります。
その昔僕は「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」というブログをやっておりまして、そのブログはおかげさまで今よりもずっと多くの方々で賑わっており、数々の雑誌にも紹介され記事を書くたびにたくさんのコメントをいただき、基本的にはそのひとつひとつにお返事を書かせていただき…
それが本業の漫画が忙しくなってから以前のようにブログに時間を割くことができなくなり、ブログ更新に身構えるようになり…
これではいけないと思います。
何でもいいから発信する。
発信することに意義はある。
そこから始まる何かがきっとあるはず。
止まった水を再び流れさせようという脳回路の水道工事に取り組みたいと思います。
昨日の阪神戦、野原祐のプロ入り初ヒットに思わず「ヨッシャァ!」とテレビの前で大声。
たんたん先生の仕事部屋にもその声は余裕で聞こえ、「阪神逆転したの?負けたの?なんでヨッシャ?」と説明が必要な状況に。
どんな偉大な選手にも「初めて」は一度しかないわけで。
これから末永く応援する選手の、その瞬間に立ち会えた喜びと祝福の気持ちはいつだって「ヨッシャァ!」です。
まあそんなわけで、いまから「パチンコ仁義」の打ち合わせ。
連休の影響で少し締め切りが早いようで日曜出勤になります。
まあ、本来漫画家に曜日はあまり関係ないですが。
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