2010.04.21 Wednesday
漫画家の技術交流の大切さ
昨日は渋谷にて、僕にとって珍しい漫画家だけでの飲み会。
忘年会などは編集さんも多く参加するので、漫画家だけってのは新鮮で楽しい会です。
まあ案の定、仕事の愚痴だのをあーだこーだと語り合うわけですが、興味深かったのが仕事のやり方の違い。
例えばパソコン作業で同じ作画ソフトを使っていても、やり方が人によって全然違うと。
ものすごく面倒くさい方法で作業している方いわく、「新しいやり方を覚えるくらいだったら、今の方法の方が早いかなーって」と。
この気持ち、すごくわかります。
いま面倒くさいやり方でも、新しいことを覚えることの方が面倒くさい。特に締め切りに追われる多忙な日々のなかでは、おっくうになるのは致し方ない。
そんな時に我々を救ってくれるのは、やはり漫画家同士の技術交流かなと。
百聞は一見にしかずで、例えば作画ソフトの使い方なんぞは1時間マニュアルを読むのと1時間詳しい人に聞くのとでは理解と進歩が格段に違うわけです。
僕が6〜7年前に初めてのパソコン購入とともにフォトショップを導入したときは、詳しい友人に2時間程度レクチャーしてもらったことが、ものすごく役にたちましたし。
何人かで集まり、あーだこーだと己のやり方を披露しあうことで「そんなやり方があったか!」「目からウロコとはこのことっス!」などと、いろんな発見がきっとあるはず。
とかく孤独になりがちな漫画家の作業、きっと僕を含めたたくさんの作家が間違った(正確に言えば効率の悪い)漫画の作り方をしているのでしょう。
例えばアシスタント経験者は、そこの先生のやり方を基本に漫画を覚えるだろうが、そのやり方が最も効率的で素晴らしいという保証はまったくないわけで…。
出版不況の世の中では、漫画家にもコストを抑えた効率的な描き方が求められます。
そんなとき、技術交流はすごく有意義。
カネシゲタカシの公式サイトはこちら。お仕事のご依頼もお待ちしております。
カネシゲタカシの著書はアマゾンでもお買い求めいただけます。
- ブログ移転のお知らせ (03/14)
- 【御礼】『みんなの あるあるプロ野球DX』、発売5日目にして増刷決定 (03/08)
- 【告知】『みんなの あるあるプロ野球DX』発売記念イベントのご案内 (02/14)
- 【告知】「みんなの あるあるプロ野球DX」は3月1日発売です (02/01)
- 八重洲ブックセンターでトークイベント&「こんプロ6」のお知らせ (11/02)
- March 2013 (2)
- February 2013 (2)
- November 2012 (1)
- October 2012 (2)
- September 2012 (1)
- August 2012 (1)
- July 2012 (1)
- May 2012 (1)
- April 2012 (2)
- March 2012 (5)
- February 2012 (2)
- December 2011 (3)
- November 2011 (2)
- October 2011 (3)
- September 2011 (2)
- August 2011 (2)
- July 2011 (2)
- June 2011 (2)
- May 2011 (1)
- April 2011 (4)
- March 2011 (4)
- February 2011 (3)
- January 2011 (7)
- December 2010 (4)
- November 2010 (6)
- October 2010 (3)
- September 2010 (1)
- August 2010 (2)
- July 2010 (2)
- June 2010 (1)
- May 2010 (1)
- April 2010 (2)
- March 2010 (1)
- February 2010 (4)
- January 2010 (3)
- December 2009 (7)
- November 2009 (7)
- October 2009 (8)
- September 2009 (7)
- August 2009 (5)
- July 2009 (5)
- June 2009 (1)
- May 2009 (7)
- April 2009 (7)
- March 2009 (3)
- January 2009 (1)
- December 2008 (6)
- November 2008 (3)
- October 2008 (3)
- September 2008 (2)
- August 2008 (1)
- July 2008 (2)
- June 2008 (4)
- May 2008 (2)
- April 2008 (6)
- March 2008 (3)
- February 2008 (2)
- January 2008 (4)
- December 2007 (2)
- November 2007 (12)
- September 2007 (1)
- August 2007 (1)
- March 2007 (1)
- October 2006 (2)
- September 2006 (2)
- August 2006 (3)
- July 2006 (2)
- June 2006 (3)
- May 2006 (5)
- April 2006 (2)
- March 2006 (1)
- December 2005 (1)
- November 2005 (1)
- October 2005 (5)
- September 2005 (7)
- August 2005 (5)
- July 2005 (4)
- June 2005 (9)
- May 2005 (7)
- April 2005 (9)
- March 2005 (6)
- February 2005 (6)
- January 2005 (8)
- December 2004 (13)
- November 2004 (5)
- October 2004 (4)
Comments
カネシゲ監督、おひさです。
漫画家さんの技術交流、良いですね。
漫画家さんは作業そのものは孤独ですが、アシスタントさんの貸し借りとか、漫画家さん同士でもお互いアシスタントし合うとか、いろいろあるし、文章書きほど孤独ではない気がします。
私は(全然大したモンじゃないですが)一応文章書きだったんですが、ホント横の繋がりがなくて、どうやって繋がったらいいかも解らない娘っ子でした。
出版社のパーティ等で同業者に会っても、お互いよそ行きの態度で打ち解けないし……。
でも、あるとき、私宛のふぁんれたーなるものが出版社からまとめて送られてきたのですが、その際、2・3通、別な方への物が混じっていて、私からその方へのご挨拶の手紙を紛れ込ませて出版社に送り返したところ、後日件の作家さんよりお返事が来て交流が始まり、楽しかったということがありました。
でも文章書き同士の「技術交流」なんて全然なくて(苦笑)会ったり電話したりのたびに交わすのは、編集者の悪口(爆)か、少女漫画家さんのゴシップ(そういう方々に挿絵を描いて頂くようなジャンルだったので)でしたw
しょむない昔話&向上心のないヤツですみません。
まあ、だからこそ、今、仕事しないでブラブラしてるわけなんですが;;
Comments
【何気シャツ選手へ】
あ、文章書きさんだったんですか。
それは親近感が沸きます。
(僕は文章は書きませんが)
横のつながり、そんなになかったですか。
確かに学生時代と違って、大人にあってから親しい人脈をつくるのって大変ですよね。
おそらくパーティーに行っただけでは人脈なぞできず、二次会、三次会と朝まで飲んでやっとそれっぽいのができるみたいな…そんな感じですもんね。
でも漫画家も似たようなもので、何度か忘年会やらで顔をあわせてからやっと人脈になるという、そんな感じです。
しかも僕は基本的に出不精なので、誘われないと行かない。
現在進行形でなかなかに苦労してます。
ただ、今はブログやミクシィやツイッターのおかげで、随分気軽に繋がることができる世の中になったなと思います。
なにかと出版に関わる人間をおびやかすインターネットですが、こんなところではすごく貢献してくれてます。
文章書きの方同士の技術交流ってのは、どんなのでしょうね?興味があります。
>悪口、ゴシップ
まあ、それは漫画家も似たようなものですよ(笑)
Comments
はじめまして。
私は若手の漫画家です。
今はアシスタントをしながら持ち込み用の原稿を作っている最中でして、盆地で一位のCDを聴きながら(すごいお気に入りです)描いています。
今のアシスタントをさせてもらってる先生は3人目なんですが、やはりやり方って人それぞれですよね。
私もパソコンはじめた頃、フォトショップ使ってもチンプンカンプンやったんですけど、生活の為にIT系の会社でWEBデザインのアルバイトを始めたら社員さんに教えてもらえて今はそこそこ使いこなせます。
短時間で効率よくクオリティの高いものを作りたいと思うので、まだまだ勉強中ですが。
Comments
【りり選手へ】
おお、漫画家さんですか。
しかも盆地で一位を聴きながら!すごいなぁ〜僕と一緒ですね。
ソフトは使えば使うほど上達しますが、一人でやってるといつのまにか一つのやり方だけを追求してしまうんですよね。
そこを人に聞けば、もっと効率の良いやり方を教えてもらって目からウロコなんてことも多々あると思います。
短時間で効率よくというのは、出版不況でギャラもなかなか上がらない漫画家には必須のスキルです。
昔の漫画家さんのように机を4つも5つも並べて何人もアシスタントを雇ってというのは贅沢になってしまった時代ですから。
ともにがんばりましょう!
Comments
例えばパソコン作業で同じ作画ソフトを使っていても、やり方が人によって全然違うと。
ものすごく面倒くさい方法で作業している方いわく、「新しいやり方を覚えるくらいだったら、今の方法の方が早いかなーって」と。
Comments
だって活字やもん!
Comments
あふ。ねむ。いつになったら仕事おわるやら・・・。
Comments
慣れないオシャレ雑誌なゆえ、「メンズノンノ」と入力しようとして「まんずのんのん」と打ち間違えました。
危うく東北訛りの雑誌になるところでした。
Comments
来ていただいた皆様、本当にありがとうございました!
Comments
いうご指摘をいただきました
Comments
たった一曲だけの演奏で少し物足りなかったかもしれませんが
来ていただいた皆様、本当にありがとうございました!
Post a comment