2009.12.02 Wednesday
創作はネタ被りとの戦い
12月になりましたね。
年末進行で大変な時期であり事実いまも原稿真っ只中ですが、「有限会社ジャグラー」の連載がひとつ減った分、例年に比べるとスケジュールに余裕があります。
出版関係のみなさま、カネシゲを使うなら今っス!
※ ※ ※
さてWeb連載させていただいている「萌えろ!プロ野球」ですが、FA宣言を扱ったネタ(リンク先2本目)がみずしな孝之先生が過去に書かれたマンガのネタと被っているというご指摘をいただきました。
厳密に言えば直接ご指摘いただいたわけではなく、ご自身のブログに書いてくださったんですね。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/wlbs/article/44
自分的にはくだらなすぎてお気に入りのネタだったのですが…。
純粋にどこがどう被っているのか知りたかったのでコメント欄にもお邪魔させていただきました。
具体的にやさしく教えていただき、感謝しきりです。
マンガに限らずどんな表現でもそうですが、「被る」ということとの戦いです。
意図して被ればただのパクリなんですが、今回のように意図せず被るケースも少なからずありまして、こればっかりは防ぎようのないネタとネタの衝突事故。
「あちゃー」と言う以外、なすすべがありません。
今回被ったのは広島・赤松さんの「アホ松っぷり」をネタにした単発マンガでしたが、上記ブログを読ませていただいて「3年SB組 多村先生」のネタや設定が被ったのかと一瞬思いました。
さすがに連作もので設定が被ってるのはマズすぎます。
もしそうだった場合は今後も描く予定の「多村先生シリーズ」を放棄しなければと覚悟しましたが…そうではなくて少しホッとしました。
今後も僕のマンガに関してネタ被りの事例がありましたら、教えていただけますと幸いです。
「完全に防ぐ」は不可能にしても「なるべくなら避けたい」という意志だけは強くありますので。
※ ※ ※
まあ全ては作者の勉強不足が原因であり、事故を避けるためにも勉強の必要性は痛感するのですが…あまりに勉強しすぎると「あれもダメ」「これもダメ」と思考の自由がどんどん狭くなるジレンマもあり、なかなか難しいところです。
他の方の表現をいろいろ知った上でネタを創作し、被るようならば避ける、あるいはそのネタを別角度から切り込んで料理し、よりオリジナリティーを高める。それが理想でしょうね。
あまたある世に出た作品群の上に、自分がどんなオリジナルを積み重ねられるか。
それが表現者の戦いです。(かっこいいことを言ってみました)
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Comments
なんだかすごく胸が熱くなった記事です。
保育のバヤイの「ネタかぶり」
どっかの保育士さんが編み出した遊びを何かの本や講演会や研修会で見聞きして
「お、これはいい」となったらそのままパクろうが自分流にアレンジして子どもの中に投げかけてもほとんど何の問題もない。
「実践交流」として歓迎されるですよ。
それに手遊び歌とかダンスとかはどんどん変化していくのがふつうです。
そういう「文化」を子どもに提示してゆくのが私達の仕事の一つなわけです。
ですが、ソレに甘んじて自分オリジナルの保育を追求しなくなると、不思議なことにクラスがうまく回らなくなるんですな。
感性・・大事大事。
Comments
ご無沙汰しております。
おお、このネタは....
僕の記憶する限り、みずしな先生が「ササキ様に願いを」の4巻と6巻の2回使っています。
> 自分的にはくだらなすぎてお気に入りのネタだったのですが…。
シンプルで「くだらなすぎて」というのは、マンガ的には最高のネタですよね。
それが事故でカブってしまうのは、ある程度やむを得ませんよ。「ササ願」なんて、普通知らない、あるいは覚えていないでしょう。
(僕は普通じゃありませんから。なんたってベイスターズファンで(略))
音楽も、シンプルで親しみやすいメロディーほど、カブる危険と背中合わせ。いつも闘いです。
ビビってばかりもいられません。今後も闘いましょう!
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こんにちは。上記のブログを書いた者です。(笑)
今更ながら、「そうだよなあ、ブログに書くんじゃなくてメールにすべきだったよなあ」と後悔しております。
わざわざ晒すような形にしなくても、と。
失礼致しました。
言い訳になってしまいますが、あの記事に関しては「ネタが被っている」ということより「そういえばそんなネタあったなあ」というササ願ファンの記憶を刺激したかったというのがありまして、ブログに書いてしまいました。
あとあのタイトルをやりたかったのと。(笑)
何にせよ、失礼だったのは確かです。本当にごめんなさい。
あ、赤松選手の面白い情報、ありがとうございました。(笑)
Comments
【おりがみ選手へ】
>ソレに甘んじて自分オリジナルの保育を追求しなくなると、不思議なことにクラスがうまく回らなくなるんですな。
おー、そうなんですか!
それは勉強になりました。
いや、どこの世界でも似たような事例はあるんですね。
世の中に、何も考えず人が考えたマニュアル通りにこなしていれば(漫画で言えばパクってさえいれば)できる仕事なんて、本当はどこにもないんでしょうね。
たとえ工場の流れ作業のような仕事でも、個人の工夫で能率も成果も全然ちがってくるだろうし、ましてや人を扱う保育のお仕事なんて…
日々、創意工夫ですな!
【Honeywar選手へ】
いや、メールもありがとうございます!すでに返信させていただきましたが、大変ありがたかったです。
>シンプルで「くだらなすぎて」というのは、マンガ的には最高のネタですよね。
はい、そうなんです。
シンプルであるからこそ、被ってしまうともうどうしようもないという…。
>音楽も、シンプルで親しみやすいメロディーほど、カブる危険と背中合わせ。いつも闘いです。
そうそう、音楽なんて漫画よりも「被る危険」と背中合わせですよね。
歌詞もそうですが、それ以上にメロディ。
なんせ世界中の過去の音楽が相手になるんですもんね。
当たり前だけど、ゾッとする話だなと思いました。
でも闘わなくちゃ。だって、表現者だもん!
(「だって女の子だもん」みたいに言ってみました)
【wlbs選手へ】
うわ、わざわざ僕のブログに来てくださったんですか。
どうもありがとうございます!
(「選手」ってなってるのは、気にしないでくださいw)
いや、失礼だったなんてとんでもないですよ。心の底からめちゃくちゃ感謝してます。
本当にご指摘くださってありがとうございました。
実は僕も、このたび「ササ願」のFAネタの現物を、メールで送っていただき拝見させていただきました。
(ベイスターズファンのハニワっぽいある方のご好意で)
もうホント、ご指摘の通り「まるかぶり」でした(笑)。
「カネシゲ」と「タニシゲ」という共通点も、なにかの因果でしょうか。
また、同じネタでも漫画家によって描き方、見せ方がこうも違うんだなぁという勉強にもなりました。
でもこうやって勉強になったのも、きっかけはwlbsさんに記事でご指摘いただいたことなんですよね。
何度でもいいますが、失礼だなんてとんでもない話ですよ。ご指摘いただくことは幸せです。
ほんとこれからも、こういったご指摘は大歓迎なので、どんどん晒してやっていただければと思います。
あ、嫌味じゃないですよ!本心で言ってますから!
それでは今後ともカネシゲと赤松をよろしくお願いいたします!
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年末進行で大変な時期であり事実いまも原稿真っ只中ですが、「有限会社ジャグラー」の連載がひとつ減った分、例年に比べるとスケジュールに余裕があります。
出版関係のみなさま、カネシゲを使うなら今っス!
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何より口述筆記で書かれたであろうこの本、あの「どんでん語」をここまで読める形にまとめあげたライターさんの力量にも感服です。
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歩いているサイは僕の漫画「有限会社ジャグラー」に登場するサイの田中はん。
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スポーツ新聞を読むのは日常。
あくびをしながらページを開いた僕の目に飛び込んできたのは「赤星引退」の文字。
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感動しました。
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いうご指摘をいただきました
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眠い目をこすりつつ、観てやってください。
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